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ケガ予防に必要な4つの要素

更新日:2020年9月18日



パフォーマンスの向上を専門としていても、選手との出会いのきっかけは、ケガが大半を締めます。


そもそもパフォーマンスが高ければ、ケガをする確率は大きく減ります。


まだまだ、予防という概念が浸透していないことも課題ですね。




では、本題に入りましょう。


スポーツをしていれば、誰しも例外なくケガの可能性があります。

しかし、よくケガをする選手もいれば、ほとんどケガをすることがない選手もいます。

その差はいくつかありますが、今回は私が重要とするケガ予防に必要な4つの要素を紹介します。

1つ目は柔軟性です。


今では当たりまえのように言われていますが、それでも未だに硬い選手が多くいます。


時に硬いのにケガをしないという選手もいますが、それは単に運がいいだけです。


ケガをするかしないかは時間の問題です。

そのまま練習を続ければ必ずといっていいレベルでケガに繋がるでしょう。


この解決策はストレッチあるのみなので割愛します。



2つ目は筋肉の耐久強度を高めることです


筋肉の耐久強度についてはあまり、聞き慣れないと思います。


ダッシュによる肉離れを例に説明します。


肉離れというケガは、瞬間的に筋肉の強度より大きな力が生じた場合に起こるものと、繰り返しの負荷により、少しずつ損傷が生じ、通常であれば耐えられる負荷に対しても筋肉のダメージが回復していないことで、肉離れに至るものとがあります。


前者は100%に近い力が発揮できた場合に起こるケガで、むしろ調子が良すぎるがゆえに起こるケガでもあります。

それに対して後者は、蓄積したダメージが溜まりに溜まって限界を迎えるとう結果になります。

つまり、疲労骨折と同じ原理です。


前者に対しての予防は後述します。


後者は筋肉の耐久強度を高めることで予防ができます。



どういうことかというと、普段から筋肉に対し刺激を多く入れ耐久強度を高めておくという考え方です。



疲労を抜くことも予防の一つですが、ここでは耐久強度について話します。

肉離れは基本的に遠心性(筋肉が伸びながら力を発揮する)の負荷が生じた際に引き起こされます。



そのための耐久強度を高めるために重要なことは、遠心性の負荷を普段から繰り返し与えることです。


繰り返し筋肉に負荷を与え続けると、筋力と同じ様にその部位の耐久性は向上します。


要は、大会や試合でかかる繰り返しの負荷よりも高い筋肉の耐久性があれば、後者が原因で肉離れが起こる確率は大きく減少します。

ダッシュの際の肉離れで最も多い部位がハムストリングス(もも裏)なので、ハムストリングスの肉離れの予防を例に出します。


このトレーニングでは、自重の遠心性負荷をハムストリングスに繰り返し加えることで耐久性を高めることができます。

もう一つのポイントとして、筋トレという形で行うより、隙間時間に行うことをおすすめします。


例えば、練習で順番を待っている間や休憩の前後など、とにかく隙間を見つけては行うという癖をつけることが大事になります。


もちろん、練習の時だけでなく、日常から遠心性の負荷を与えればもっと大きな効果が得られるでしょう。

大事なことは、普段から遠心性の負荷を与え、肉体的にも脳的にもこの部位には普段からこのぐらいの負荷が生じると身体に認識させておくことが重要です。


そもそも全力のダッシュの負荷が日常から繰り返し行われているのであれば、大会や試合でダッシュを繰り返したからといって筋肉が損傷することはありません。



ということは、日常から負荷をかけ続けていれば予防できるということになります。


間違ってはいけないのは、肘や肩の投球障害などは別の話です。



筋肉は鍛えれば強くなりますが、関節や靱帯は鍛えるほど摩耗していくものです。



こういったケガには、次の考え方が重要になります。



長くなりましたので、前フリだけで続きは次回にします。




最後までお読み頂きありがとうございます。

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