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筋トレをするほどスポーツが下手になる




タイトルから誤解を招くためはじめに書いておきますが、スポーツの上達において筋トレは必ず必要です。




ではなぜ、筋トレをするほどスポーツが下手になるかというと



それは、筋トレをすることでのメリットしかみておらず、デメリットについて考えていないからです。




スポーツは不安定な環境下でのバランスや力発揮が求められるという大前提があります。



それに対し、一般的に行われている筋トレは、身体を固め安定した状態での高強度での力発揮を反復して行っています。



つまり、身体が安定した状態でなければ力発揮ができない身体を作っていく練習をしているということになります。



これでは、いくら筋力がついたとしても実際の試合では、身体を固める癖がつき、連動したスムーズな動きができなくなり、パフォーマンスの低下を招きます。




例えばベンチプレスという筋トレがあります。



背骨を大きく反ることで体幹を安定させ、大胸筋の筋力を向上させるトレーニングです。



しかし、本来体幹は背骨の反りではなく、腹圧の向上によって安定させるべきです。



このことを知らずに、ベンチプレスを行い続ければ、脳は間違った体幹の使い方を学習します。



この筋トレは背中に支えがあるからこそ、背骨を反ることで体幹を安定させることができますが、実際のスポーツ場面で背中に支えがあることはほぼありません。



つまり、ベンチプレスで鍛えた身体では、筋肉量が増えたとしてもコンタクトプレーが弱くなるという可能性があります。



これは、極端な例ですが、筋トレを行うことでこのような構図になることは比較的多くあります。




では、腕立て伏せの方が良いのか

という質問が出てきそうですが、それもまた違います。



もちろん腕立て伏せ自体は、正しいフォームでできる必要があります。



しかし、50回、100回できるようになったからといって、選手によってはメリットよりデメリットの方が大きくなる選手もいます。




脳は、良くも悪くもその時の運動を学習していきます。



身体を固めるトレーニングばかり行えば、身体を固めて運動をする癖がつきます。



しかし、スポーツでは身体はしなやかに連動させて使うことの割合が高い競技がほとんどです。



また、筋トレにより筋肉は強くなりますが、関節や靭帯は強くならないため、ケガのリスクも増加します。



「筋トレをして身体が大きくなったが、試合で活躍できない」

「素早い動きが苦手になった、足が遅くなった」

「力がついたはずなのに身体が重い」など



これらが、実際に選手から聞かれる筋トレを行うことでのデメリットです。



適切な理論をもとに筋トレを行えば、身体が大きくなったからといってこのようなことは起こりません。




肉体改造という言葉がありますが、それは量的な側面だけではなく、必ず質的な側面も向上させる必要があります。



どんなトレーニングにもメリットとデメリットが存在します。



大切なのは、今の課題は何なのか、その課題を克服するためにどんなトレーニングを行う必要があるかということをしっかりと考えてトレーニングに臨むことです。





最後までお読みいただきありがとうございました。





追伸

パフォーマンスを高めるための筋トレ、自身の状態に合ったトレーニングを知りたい方はご連絡下さい。


トレーニング指導受け付けています。

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