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ハムストリングス肉離れの隠れた原因

  • 執筆者の写真: TASK
    TASK
  • 2020年8月10日
  • 読了時間: 3分

更新日:2020年8月11日



陸上の大会で毎回続出するのがハムストリングス(腿裏)の肉離れです。

ハムストリングスはアクセル筋であり、陸上の走る・飛ぶという動作には欠かせない筋肉です。


最近ではストレッチの重要性が浸透しているため、肉離れの予防にハムストリングスの柔軟性を高めている選手も多くいます。

まだまだ硬い選手も多いですが…

しかし、それにも関わらず、大会で肉離れを起こしてしまう選手や癖となっている選手には共通することがあります。



それは大殿筋(お尻)の硬さです。

大殿筋はハムストリングスに比べると肉離れを起こすことは稀です。


そのためか、ハムストリングスの柔軟性が高い選手も大殿筋の柔軟性が低い選手が多い様に感じます。


そして、そういった選手に限ってハムストリングスの肉離れを頻発しています。


人の特徴として、筋肉の柔軟性が高いことや他の組織との癒着が少ない筋肉は、その他の筋肉に比べ、使いやすい傾向があります。

人は身体を動かすために、いちいち脳で考えて、その筋肉に司令を出しているわけではありません。



人間の動きはあくまでオートマチックで反射的に動いています。

そのため、本能的に使いやすい筋肉を使う傾向があります。



硬く錆びついた筋肉よりも、柔く潤滑油の豊富な筋肉を優先的に使いやすいというイメージです。


大殿筋とハムストリングスの関係で言えば、柔軟性の低い錆び付いた大殿筋よりも柔く柔軟性なハムストリングスを優先して使いやすいということになります。

そして、ここで重要なことは、大殿筋もハムストリングスも同じアクセル筋に属するということです。


同じアクセル筋であるということは、片方の筋肉の働きが弱ければ、もう片方の筋肉に負担がかかります。


そのため、大殿筋が硬くそもそも使いにくい状態にあると、ハムストリングスへの負担が大きくなり、肉離れが増える傾向にあることが言えます。


これはあくまで個人的な経験による見解で、陸上選手の大殿筋の柔軟性低下がハムストリングスの肉離れに繋がるという研究結果はありません。

そして、大殿筋の柔軟性が高まったからといって、ハムストリングスの肉離れがなくなるという絶対的なこともありません。

しかし、医務室に運ばれてくる肉離れの選手に多くみる特徴の一つであり、アクセル筋の関係から考えると予防効果は確実に高まると思います。

最後に殿筋群のストレッチをご紹介します。



ヨガの「牛の顔」というストレッチです。

大殿筋だけでなく、身体を倒す方向により中殿筋・小殿筋・大腿筋膜張筋のストレッチができる効果的なストレッチです。

目標は両方の坐骨が地面に着き、両膝が重なることです。

これが正常ラインです。


はじめのうちは両膝が重なりませんが、組める範囲で身体を多方向に倒してください。


倒す方向によりお尻や腿の外側など、様々な場所がストレッチされるはずです。



繰り返し行い、正常ラインを目指してください。


最後までお読み頂きありがとうございました。


 
 
 

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