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膝のケガで悩む選手へ


久しぶりの投稿になりましたが、ここ数日膝のケガで悩んでいる選手に多く会うので



今回は、膝のケガについて書いてきます。




まず膝のケガが起こりやすい前提の話をします。




日本人は欧米人に比べると骨格や文化的な違いから低重心となりやすく、膝関節を中心とした身体操作になりやすいという特徴があります。




スポーツの場面でも「膝を曲げろ」など、膝を中心として指導することが多くありますよね。



しかし、人間の構造上スポーツに重要なのは股関節であり、股関節が使えていないからこそ、膝関節に負担をかけているという構図になっています。



この前提を理解しておかなければ、膝のケガ予防の本質は捉えることができません。





Joint by Joint theoryという理論を聞いたことがあるでしょうか。



これは人間の関節構造上の特徴から


安定性をメインとする:Stability関節

動きをメインとする:Mobility関節


の2つに分けられるというものです。



下記図に内訳を載せています。




赤○がMobility関節

青○がStability関節



この図からも分かるとおり、そもそも膝関節は動きをメインとした関節ではないということがいえます。




つまり、膝をケガした選手がリハビリで膝周りの筋肉をいくら鍛えたとしても、膝関節を中心とした身体操作が改善されなければ再発を繰り返す可能性は高いままということになります。





ではその問題を

どう解決していくか




骨格や文化的な原因以外で、膝中心の身体操作となる原因の1つが股関節の硬さになります。




もう一度、Joint by Joint theoryの図を見てください。



股関節は赤○であり、Mobility関節に分類されます。



しかし、スポーツ選手に限らず多くの人の股関節は柔軟性を失い、動きやすい関節とはいえない状態となっています。




人は歩くときに「右足を出して、次は左足」というように頭で考えて動いているわけではありません。




無意識のうちに脳や脊髄からの反射運動が起きて動いています。




その際、使われるのは硬いガチガチの関節ではなく、抵抗なくスムーズに動く関節が優位に使われることが自然です。




つまり、脳は無意識的に硬い股関節部ではなく、スムーズに動く膝を運動の中心とし、多用しています。



ということは、優先的に解決しなければならない問題は股関節の柔軟性アップです。




そして柔軟性が高まった後、股関節を中心とした身体操作トレーニングや生活の中でも股関節を使うということを意識しなければなりません。




最後に、身体操作トレーニングの動画を一つ載せて起きます。



※股関節が硬い状態では行わないで下さい、逆にケガの要因となります。ケガの責任はとりません、自己責任で行ってください。



上半身の動きに合わせて下半身が連動するトレーニングになります。



ポイントは、下半身の動きの中心が股関節になることです。



股関節がしっかりと回旋運動を行うことで、膝関節の負担を減らすという運動学習を兼ねたトレーニングになります。





最後までお読みいただきありがとうございました。


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